長期投資はギャンブルなの?
その答えについては、私なんぞが四の五の言ったところで説得力がないので
さっさと山崎元氏のコラムを引用します。
この中で山崎氏ははっきりと
投資はあくまでもその時その時に行う本人の「賭け」だ
と述べています。
賭けと言うと、一攫千金や丁半博打といったイメージが最初に
来るからかもしれませんが、一足飛びに「賭けだから危険だ」といった
結論に至るような話ではありません。
ただ、再現性が高いとは言え、確率のゲームにBetしているの
には違いありません。
米国株の長期の平均年次リターンは1950年から2020年で約7.85%
なので、分の悪い賭けではないという「程度問題」だと思います。
投資か投機かなんて実はどうでもいい
「長期投資こそ正統な投資で、それ以外は投機でギャンブル」
みたいなこと宣う人をたまに見かけますが、手法が正当かどうか
は建前で、魅力的なリターンが期待できる確度の高い確率のゲーム
だから一枚嚙んでいるだけ、というのが正味のところではないでしょうか。
もしインデックス投資の年次リターンが1%以下なら、殆どの人は
見向きもしなくなるでしょう。
アクティブファンドが忌避されるのも、ひとえにインデックスより
パフォーマンスが劣後するからで、仮に短期トレードはもちろん
ロングショートデリバティブなんでもありで優れたパフォーマンスを
出し続けるファンドがあれば掌返しで乗る人は少なくないと思います。
(長期投資家から支持されるのには20年以上かかるでしょうが)
今後AIによるファンドが増えていけば投機的運用なんて当たり前
になるでしょうし、結局は「実績のあるアイデアに便乗しているだけ」
というのが実態でしょう(私はそれが悪いとは思いませんが)。
投資に抵抗のある人たちに訴求するためには健全なストーリーが
有効であろうというマーケティング上の知恵、と言ってしまうと
身も蓋もありませんが。