
6月末にこんな投稿がありました。
ここ2、3年の間に似た様な内容の投稿を何度も見掛けました。
やれ金融資産が◯千万超えただの、億超えただのと。
その度に「靴磨き」といった誹謗を受けているのも見掛けました。
過去に見掛けた投稿は、概ねインデックス投資で資産を一定額築いたという内容でした。
それと比べると、当該増田氏(以下5K万田氏)は個別株、それも今を時めくDRAM銘柄、それもお誂え向きに
レバレッジETFにまで手を出しているという点で確かに靴磨きポイントは高めです。
6月末と言えば、チャートで見てもほぼド天井。
週足5MAを大陰線でぶち抜いてトレンド転換の気配濃厚なタイミング。
Micron Technology, Inc. (MU) * 週足

ポートフォリオは、マイクロンとサンディスク、それらの2倍レバとのことですが、それぞれ最高値から7月末の安値まで概ね
MU -41%
SNDK -57%
MUU -69%
SNDU -87%
今も尚ホールドし続けているのか、またポートフォリオの配分も不明ですが、仮に均等に持っていたとしても
たった一ヶ月で資産額が6割引きになってしまったわけです。
投稿記事内で「最近は少し指数に移してるがそれでもメモリは握ってる。AIバブル崩壊、次のメモリ登場まで付き合いたい。」
と言っていたので、まだHODLしているのでしょう。
こういった事実をもって5K万田氏を「靴磨きの少年」と呼ぶのは容易いことです。
私も以下の様な厭味な*1コメントを残しましたが、こういった事情を追っている人間からしたら
DRAM銘柄崩落は全く意外でも何でもありません。
時期や進行が思ったよりも早かったな、という程度のものです。
7月の頭にもこんなnote記事がありました。
ここでも私は5K万田氏に言及しています。
タイミング的にも、内容的にも、それだけ印象深い投稿だったということです。
死して屍拾う者有り
死者*2に鞭打つようで忍びないですが、5K万田氏の投稿には幾つかの顕著な投資初心者らしい
誤謬(乃至は誤認)が見受けられます。
まずDRAM銘柄に目を付けた理由とタイミングは筋が良いですね。
去年秋のOpenAIによるメモリ買い占め、その影響が実店舗のメモリ価格高騰となり出したあたりから
メモリ銘柄を買い始めた。
シリコンサイクルなんかも弁えているようだし。
IT詳しい・投資経験長い人ほどメモリなんて恐ろしくて乗れてないのかもしれない。
シリコンサイクル云々。
今年の春先辺りから、「上がっているから」という理由で飛び付いたイナゴとはわけが違います。
それ以外はほとんど褒められたものではありませんが。
触ってる銘柄は良く言えば大道、悪く言えばミーハー。
本格的な投資歴は約6年でエヌビディアやパランティアの波に乗り2000万までは到達できた。
値動き良い銘柄を手掛ける「モメンタム投資」タイプのようです。
本人のコメントも正にそれ。
俺のショボい成功体験から言うと下がって割安で上がりそうな株(期待)でなく上がった株(過去形)でもなく
上がってる株(進行形)を買うのがいいんだろう。
例えば下がってるトヨタ任天堂とかデカくなったエヌビディアとかは論外。
今上げ続けてるメモリに順張りが正解。
昨今は「モメンタムチンパンジー」なんて揶揄されていますが、モメンタム投資自体は昔からある投資
(というよりトレード寄り)の戦略で、別におかしなものではありません。
碌な知識も情報も戦略も持たず、値動きに釣られて飛び付いては徒党を組んでポジショントーク(妄言)ばかり
喚いてるから馬鹿にされるだけで。
私の見立てでは5K万田氏は「よくいるトレード下手の投資初心者」という程度の印象です。
「投資なんだからトレードは関係ない」と言う人もいるでしょうが、上にも書いた通りモメンタム投資は
モメンタム(勢い)を捉えたトレード的要素の強い手法です。
だらだら持ち続けるのなら最初からインデックスか、DRAM市況に大きく動かされるようなハイリスクな銘柄
ではなく、長期的に有望な銘柄でやれば良い。
また「投資歴が6年もあるんだから初心者ではないだろう」と言われるでしょうが、発言の内容から見てほぼ初心者です。
以下に理由を述べます。
・金融商品の性質を理解していない
去年4月の関税ショックでゴッソリ削られたが半導体3倍レバSOXL全力して大復活できた。
この時も1桁SOXLは勝ち確という自信があった。
みすみす関税ショックの直撃食らったあたりも素人臭いですが、ポイントは「SOXL1桁は勝ち確」というところです。
同様の意見をYoutubeのコメント欄なんかでも複数回見掛けたことがあります。
私もSOXLやSOXSで何度もトレードして来ましたが、SOXL1桁に大した意味などありません。
株価が一定額以下になれば株式併合(リバース・スプリット)されます。
だからと言って、それが底打ちのタイミングであることとは関係ありません。
基準価格がおよそ5ドルを下回ると10対1程度の併合が実施されるのが一般的だそうですが、1桁と言っても9㌦と5㌦では
倍ほどの違いがあります。
チャートや値ごろ感で底打ちの目途を付けるにしても、見るべきは原資産であるSOXXでしょう。
幸か不幸か、SOXLはこれまで一度も株式併合(リバース・スプリット)を経験していないそうです。
2022年のベアマーケットでも約8~9ドルで下げ止まり、それを底打ちの拠り所にしているようです。
しかしSOXLが上場したのは2010年なので、リーマンショックもITバブル崩壊も経験がありません。
今後そういった大規模な弱気相場では、どうなるか知れたものではありません。
余談ですが、私の中でSOXL民は投資IQの低さではワースト3に入ります。
特にSOXLガチホだの積立だの言ってる連中は、小学生レベルの算数も出来ないと思っています。
例えば、2025年の関税ショック時の株価は2018年の頃より低いです。
7年かけて得たリターンが不意になったのを見て*3何とも思わないのでしょうか。

最高値では300㌦に達しましたが、今はもう130㌦と半値以下。
また2桁*4に戻る日もそう遠くないのではないでしょうか。
一方、原資産であるSOXXは、関税ショックの底値でも2018年頃の倍以上になっています。

今は月足で5MAを割ってしまっているわけですが、長期トレンドラインは青の50MAあたりなので
そこまで調整すると300㌦割れも十分あり得るでしょう。
そうなると最高値から50%OFFですが、その時にSOXLはいくらになるでしょうか。
高値憶えで楽観シナリオしか思い描いていない人に尋ねても無駄かも知れませんが。
5K万田氏も「SOXLガチホの方が今よりも成績良かった疑惑はある」なんて言っているので危ういです。
こういった薄弱な成功体験を拠り所にするのは、非常に素人臭いです。
Micronみたいなシクリカルな銘柄は、変動が相当デカいので逃げ遅れると悲惨なことになりかねない。
※ 因みに2000年の高値97.5㌦、リーマンショックの底値1.59㌦
※勿論対数チャート

繰り返しになりますが、モメンタム投資自体は悪くありません。
しかし、実行するのならその名の通り「モメンタム(勢い)」を注視する眼力がなければなりません。
それすら出来ないようなのは、ミーム株や仕手株に群がっていたイナゴに再命名したものに過ぎません。
・塩漬けとガチホの区別がついていない
「薄弱な成功体験」と言えば素人が好きな「ガチホ」「握力」「気絶」というのもその類でしょう。
テスラで大きな含み益を持ちながらも利確できずズルズルと含み損になったのもいい思い出。
今度こそ「いい思い出」ではなく教訓にするべきでしょう。
たった1か月で資産額が半値以下になるという事実は、投資家として真摯に受け止めるべき市場からの洗礼だと思います。
「元本割ってないから勝ち」だの「ほっとけば戻る」だの、自分視点でしかものを見ることが出来ない人間は
永遠に市場に翻弄される( ≒ 大衆心理に付け込まれる)だけでしょう。
利確下手「だが」ではなくて、「だから」です。
損切りも含めて、手仕舞いする算段も胆力もないからしがみ付くしかないのを「握力が強い」と言い換えているだけです。
また、(これはどちらかと言えば不幸なのですが)5K万田氏は、本人の「ミーハー性」に助けられていたと思われます。
もっと投機的な泡沫銘柄に手を出していたら、とっくの昔に取り返しのつかないことになっていたでしょう。
NvidiaやTeslaやPalantir程度の中・大型株だったからそこまでおかしなことにはならなくて済んだ、とは言っても
高値で掴んで身動きが取れなくなっている人は少なくないでしょうが。
・「取引」をしているのに「マーケット」を見ない
株価が下がっても、下がった理由を「売ってる奴らは狼狽してるだけ」などと精神論で片付けて、我慢比べのような
別の勝負を持ち込んで現実逃避してしまう。
これはメディアで狼狽売りが個人投資家の負けシナリオとして大きく喧伝され過ぎなのも良くない。
「狼狽売り」と「頑迷塩漬け」はコインの裏表です。
上がった理由も分からないから、市場は既にその先を見ているのに「業績が良いから」などという
誰もが知り尽くした終わった材料にいつまでもしがみ付く。
爆益を手にすると強気シナリオが頭を離れず全ての下落が押し目に見えてしまい、結局買値近くまで戻った辺りで
怖くなって微益撤退で終わってしまう。
それはまだ良い方で「いつか戻るだろう」という儚い期待と共に、ズブズブと含み損の沼に嵌る。
当然、需給なんてものも見ていないので、売ったそこが底だったなんてことにもなりがち。
最もありがちなのは、モメンタムやストーリーにBetしていたのに、旗色が悪くなると「長期だから」と宗旨替えする。
目の前の不安から逃れるために「より大きな不確実性」の濁流に身を投げる。
現状信用できるのは5chにいる「お前ら」だ。
増田やブクマカはそういう意味での信用はできないな。
一生政治クチャクチャしてるだけ。
SNSや掲示板のようなフィルターバブルに心酔するのも非常に良くないですね。
徒党を組んだ投資家の中でまともなのを見たことがない。
依頼心が強いからそういう環境に身を置いているのだろうけど、投資に必要な自立心が身に付かない。
利確下手なのも、そういう仲間内で自分達に都合の良い情報ばかり取り入れてるからじゃないですかね。
上昇相場で「利確した」なんて言うと、まるで狼狽売りしたかのように馬鹿にされたりしますしね。
妙な思想信条や党派性に囚われてて、猜疑心が強いのにお人好しで、情弱臭くておっちょこちょいなのが
いかにもケンモメンっぽいですね。
意外かもしれないが日本のメモリ銘柄であるキオクシアには触ってない。
日経の個別銘柄には触りたくないという信条がある。
日本政府自民党や日本経済、日本企業、日本という総体を昔から信用していない。
物心ついてからずっと不景気だったからね。
Yahooファイナンス掲示板なんかにも政治に関する被害者意識の強い愚痴を延々書き込んでる人(恐らく老人)がいますね。
5K万田氏はまだそこそこ若いのに、そういう推定老人と同じ匂いが漂っています。
トレードに関係無い信条(というより心情だろう)を持ち込むのも投資下手っぽい。
言うまでもないが嫌儲という名は自分たちのレスをまとめサイトに転載されるアフィリエイト稼ぎへの
アンチが由来でありそれゆえ住民は金に目ざとい
自分も十数年前嫌儲に入り浸ってた時期があるけど、他人の儲けには煩いけどそんなに目端の利く連中だったかなあ。
最近の事情は全然知らないけど。
これらの投資手法や注目銘柄はほぼすべて株板で学んだ。
決算とかまともに見たことない。
注目銘柄なんてSNSでもどこでも大差ないでしょう。
少なくとも当該増田記事内の銘柄なんて投資やってれば誰でも知ってるような銘柄ばかり。
ゴルプラだのSOXLを有難がるのなんて投資歴半年ぐらいの人間がやることです。
最初に述べた通りDRAM銘柄高騰のストーリーへの着眼点と乗ったタイミングは良いと思います。
勿論、ストーリーが実現するのか、するにしてもいつなのかなんて億トレーダーでも分からないわけですが
本人も書いている通り「運と時期が良かった」だけのようです。
銘柄選定が上手いことと利益が取れることは別問題です。
今はSNSを覗けば旬な銘柄などすぐに分かります。
だから中級未満の投資家はインデックス信者かモメチンになるケースが圧倒的に多くなるわけです。
因みに私は、過去記事でも書きましたがDRAM相場がその内また来ると思っています。
韓国発の需給の歪みで大幅調整を余儀なくされただけで、ファンダメンタルは健在。
ただ、昨年からの「DRAM価格ドリブンの高騰」はもう期待出来なさそうです。

価格はこれ以上上げると買い手がつかないので天井を付けたようで、これからは数量ベースの
業績相場に移りそうです。
恐らく今までに比べると値動きは退屈だし、決算を見ながらのプレイになるので、株価の上下にしか反応出来ない
チンパンジーとは相性の悪い相場になるでしょう。
個別企業の決算以外の相場を揺るがすファクターも鬱積しているようだし。
いつまでも「トランプの所為」とか言ってる場合ではありません。
今でも半導体に悪材料が出たりトランプが変なこと言ったりすると1日500万とか減ったりする。
数日で戻るけど。
「戻るけど」じゃなくて「戻ったけど」が正しいです。
再現性がないものをそのように表現すべきではない。
ちょっとした言葉の綾かも知れませんが、この手の発言をする人間がインデックス投資家にも非常に多いですね。
崩壊まで付き合ったら利益全部吐き出すことになりそうだけど。
そもそもどうやって崩壊を知るんでしょう。
株価半値になっても動けないような人間が。
上に掲載した私のブコメにしても「5年後に4000万円キープ出来てれば御の字」と書きました。
目先、調整は当然あるだろうことは織り込み済みです。
その上で、特需が終わった後もマイナス20%程度のダメージで逃げ切れれば良いねという想いを込めて4000万と。
現物は最高値付近までは戻せると思っているけど、SNDUなんかは9割近くやられてるから高値更新は絶望的。
だからまた5000万を超えることはないだろうし、あったとしても良いところで利益確定なんか出来ないと思います。
今回の件についてインデックス投資家は、個別銘柄をいじってるギャンブラーが爆死しただけで自分たちには
無関係と思っているでしょうが、ここ数年の株価高騰の意味も分からず、今後も過去平均並みのリターンが
望めると皮算用しているような人たちはシャイニングマスターの素質大いに有りです。
S&P500とM2(市場のお金の量)の対比グラフ

PERだけ見て、「割高じゃない」「バブルじゃない」と言っている人たちは、その利益、お金の出所はどこなのか
分かっていますか。
お金の主要な出所であるハイパースケーラーは、金融危機以降山のように築き上げたFCFを見事に吐き出してしまいました。
