相変わらず何がやりたいのかよく分からないが、関税をネタに相場操縦。
サウジマネーの追い風も相俟って、週足25MAも呆気なく上抜け年初と同水準まで回復。
S&P 500 (^GSPC) *週足
結局、碌に調整もしないまま想定レンジのほぼ上限まで戻って来てしまった。
16日金曜のSQに向けて6000をめぐる仕掛けがあったことは想像に難くないけど、週足25MAを
陽線で上抜いたことは相応に受け取る必要がある。
これが強気転換の表れなのか、「鬼の居ぬ間に~」的な一時的なものなのかは判別がつかない。
関税停止と言っても90日だし、今後どう転ぶかも分からない。
2022年は飽くまで上髭で上抜いただけだった。
で、直近の大陰線の上限と同レベルまで戻して反落した。
S&P 500 (^GSPC) *週足(2022年)
今の水準も、直近の大陰線の上限と同レベルなので、ここで上昇一服というシナリオは十分あり得る。
それと、今度は日足25MA ➡ 50MAでゴールデンクロスが発生している。
テクニカルの教科書的には、下値確認の為にその辺りまで戻す可能性はそれなりに高い。
(5300辺りにある窓も気になる)
S&P 500 (^GSPC) *日足
その他の指数も見てみるとRussell 2000は、まだ日足200MA(赤)にも届かない。
ダウ輸送株平均も同様。
この辺りの指数が200MAの下で停滞しているとなると、アメリカ経済が出直ったとは受け取り難い。
Dowはやっと200MAを上抜けたところだし、ここ数日の上昇は対中規制緩和やサウジマネー恩恵の半導体株が牽引している。
その半導体指数も週足50MAに頭抑えられて反落気味なので、このまま市場を牽引していく展開は描き難い。
で、金曜のマーケットが閉まったタイミングで米国債格下げのニュース。
時間の問題だったので大した反応もないかもしれないが、先物はそれなりに下げている。
債務上限の問題も差し迫っているのに、これじゃ上限引き上げなんて無理っぽくね?
猶も銀行株を売り続けるバークシャー。
またも4.5%を超えようとする米国長期金利に加え、本邦の超長期の国債も利回り急騰している。
日本 30年債券利回り *月足
短期的に楽観が続く可能性も、最高値更新の可能性すら排除しないけど、あんまり長くは続かない気がする。