「投資タイミングなんて誰も分からない」という気休め

 

何につけても、「まず疑う」こと

前回はドルコスト平均法を腐しましたが、別にドルコスト平均法自体が

ダメというわけではないです。

高値掴みリスクを排除しようとしないドルコスト平均法はナマクラだ

ということです。

どれだけ割高かは、前回お見せした移動平均線を用いた判別法で

簡単に分かるかと思います。

 

 

なんか今の初心者向けの投資教育って、昭和の部活動みたいに見えるんですよね。

坊主頭の強制、うさぎ跳び、運動中は水飲むな…etc.。

無意味だったり辛いだけで体に悪いことやらされてましたよね。

インデックス投資は統計的裏付けのある手法みたいに言ってても

根っこの部分は前時代的精神論の残り香が拭えない。

 

証券会社の人たちは流石に分かってると思うんですけどね。

バブってる時に買ったら高値掴みになることぐらい。

それを「ドルコスト平均法なら後で下がった時に買った分で相殺して

買付単価下がるから気にすんな」みたいに宥め賺してるんだから。

 

それってなんか「お前らは学習コストゼロで相場に参入してお零れもらってる

んだから短期的な損失ぐらい参加費と割り切って我慢しろよ」

と言われてるようで、ちょっと気分悪くないですか(笑)

投資懐疑派の人たちが嵌め込みを警戒するのも無理ないですよね。

 

まあ、彼らもコロナ下の大金融相場がここまでになるとは想定してなかったん

でしょう。インフレがこんなに亢進してしまうことも、そして永きに渡って

行われていた金融緩和の恩恵を、今後は受けられないかもしれないことも。

 

でも株が上がってるの見て寄ってきた人たちも無辜ではないですけどね。

たまに短期投資=投機=ギャンブルみたいな認識の長期投資家がいますけど

あの鰻登りのS&P500のチャートみて投資始めたなら、その「値動き」に魅せられた

んじゃないですか。だとしたら、その心は投機家マインドに近くないですか。

 

そこ行くとバフェット氏は分かってますよね。

有名過ぎてアレですけど一応引用します。

 Most people get interested in stocks when everyone else is. 
 The time to get interested is when no one else is. 
 You can’t buy what is popular and do well.

 (みんな株式市場が加熱すると興味持ち出すけどさー、むしろみんなが

  冷めてる時に興味を持たないとね。人気で高くなった株を買っちゃダメよ。)

 

 Be fearful when others are greedy and greedy when others are fearful.

 (みんなが貪欲な時は恐れ、みんなが恐れてる時は貪欲であれ)

 

つまり一般的投資家の逆の発想で動けばいいだけです。
ね、簡単でしょう?