黄昏の「not 今バブ」フィーバー

 

 

妥当PERにどれほどの意味があるのか

 

日経平均株価:PERチャート | 投資の森

 

過去を振り返ると特殊な時期を除けば、概ねPER11~17ぐらいで推移しているというのは

事実ですが、今がどのフェーズか考えることには、それなりに意味があると思います。

 

Nikkei 225 (^N225) *週足

 

チャート脳の立場から眺めると、週足200MAに回帰していくように見えます。

1年後か2年後か分かりませんが、更に上に行くには34000辺りまで調整して、更に1、2

年ぐらいは値固め期間に入るというのが過去10年ぐらいのサイクルのようです。

 

お節介ついでに、前回の補足的な考察。

 

 

同じく2月22日取引分の、寄与度上位15銘柄を集計してみると、年初来の上昇分の9割近く

はその15銘柄で占められています。しかし、それらを時価総額ベースで見ると25%程度

にしかなりません。

高PERの値嵩株がガンガン上がっても、然程日経平均のPERに反映されないのはこういっ

た事情があるからかも知れません。

特にトヨタ日経平均全体の時価総額の8.3%を占めるわけですが、そのPERが10倍程度

だと、それなりに引き下げ効果がありそうです。

 

「だからどうした」「そんなの昔からだ」と言われたら返す言葉もないのですが、PERが

割高になればPBRを持ち出したり、期待盛々の一年後の予想EPSを持ち出したり、果ては

日本への評価が刷新されたなど、現状を追認するロジックを捻り出すことは容易なので

PERを始めとしたバブル or notバブル論は雰囲気語り以上の意義は見出せないと個人的

には感じます。

 

バブルでなくても期待が剥落することは普通にありますし、過去の最高値も短期勢から

見たら、仕掛けるのに都合の良い節目の数字に過ぎないのかも知れません。