Dowの弱さは先行指標か

 

 

6/12 

CPIは穏当に通過するも、FOMC金利見通し引き上げ。

 

米CPIコア、2カ月連続でインフレ抑制示す-FOMCに朗報か - Bloomberg

FOMC、金利据え置き-24年の利下げ回数わずか1回と予想 - Bloomberg

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20240612.pdf

GDP成長は上方修正せずに金利見通しを引き上げるのは明らかに株価にはマイナス。

特に長期の金利見通し(≒中立金利)引き上げは Russell 2000には酷な仕打ち。

 

金利はCPI発表で急低下するもFOMC中に再浮上。

 

*1もCPI後に跳ねるも全戻し。

 

Gold Aug 24 (GC=F)

 

株は終盤失速するもテック株を中心に高い、がDowが奮わず。

高く寄るもほぼ一本調子に値を消す。

この時点ではまだRussell 2000は無事。

 

Dow Jones Industrial Average (^DJI) *四時間足

 

この間、AAPLはApple Intelligenceの発表やらで10%高なのに。

Apple Inc. (AAPL)

 

シクリカルな銘柄が足を引っ張っているようだ。

決算後暴落した salesforce も弱い。

 

6/13

PPIは市場予想を下回り、再度金利低下で株には追い風ムード。

 

米PPI、5月は前月比で予想外の低下-前年比やコアも減速 - Bloomberg

 

されどブロードコム好決算恩恵のテック株しか浮上せず。

(それすらも日中はマイナスになる局面があり)

Russell 2000 は最早目先の金利低下をポジティブに反映出来なくなっている。

salesforce は連日弱く、amazon も5月の高値を更新できないまま下落トレンド入りか。


Amazon.com, Inc. (AMZN)

 

6/14

日本時間は先物やや高かったが、欧州市場が開いた辺りから一気に先物が弱含む。

 

引けにかけて回復するが Russell 2000 は今週も大幅続落。

消費者センチメントが景気後退懸念を増悪。

米消費者センチメント、7カ月ぶりの低水準-ミシガン大調査 - Bloomberg

 

 

 

ドットコムバブルの頃も、S&P500は高値更新しているのにDowは高値切り下げという

現象が起きていたのだが、今回はどうなるか。

オルカンやS&P500のパフォーマンスしか見ていない人達はこういう兆候に気付かない。

 

S&P 500 (^GSPC) *週足 (2000年前後)

 

 

おまけ

ちなみに日経平均はNasdaq100の真似に飽きて、この度はDowの真似がしたかったのか

寄り天から大陰線で高値安値切り下げを果たした。

FOMC当日、米国株は半導体指数を中心に爆上げなのに。

日銀決定会合を控えてリスクオフだしメジャーSQ前日だし仕方ないね。

 

Nikkei/Yen Futures,Sep-2024 (NIY=F) *四時間足

その後順調に上値下値を切り下げ…

 

日足100MAを再度下抜け、MACDデッドクロス

Nasdaq、それも一部の銘柄頼みの米株もそろそろ天井感が濃厚。

調整に入れば連れ安で更にもう一段下だろう。

 



 

 

 

*1:ついでにbit coinも