逐獣者目不見太山

 

 

地球上の全株価指数の命運を握る

 

Nvidiaの好決算で市場のセンチメントを一段と高揚させるかと思いきや…

 

市場が開く前に発表されたPMIが上振れ、金利が上昇したというのも一因ではあるが…

米総合PMIが上昇、22年4月以来の高水準-インフレ再加速 - Bloomberg

 

CBOE Interest Rate 10 Year T No (^TNX)

 

Nvidiaの決算の陰に隠れてしまったが、同日発表されたFOMC議事録ではタカ派な姿勢

示されている。

多くの参加者は、現在の金融環境の制約の度合いに関する不確実性と、そのような状況が

総需要とインフレに対する制限が不十分であるという関連するリスクを指摘した。

金融政策は引き締め的なものとみられるが、多くの参加者からは、その程度については

不確実性があるとのコメントが寄せられた。

 

翌営業日は、ミシガン大消費者インフレ期待が速報値に比べて低下した為、テック株を

中心に反発するが、Dowはほぼ回復出来ず。

 

Nasdaq100も前日高値は奪還出来ず、上値を抑えるものがあるようにも見える。

 

Nasdaq 100 Jun 24 (NQ=F) *30分足

 

前述のDow指数は、週足ダウントレンド入り寸前。

 

Dow Jones Industrial Average (^DJI) *週足

 

マイク弱気やめるってよ

2022年の弱気相場を的中させたとして名を馳せたモルガンスタンレーのマイク・ウィル

ソン氏がついに弱気を撤回した。

 

 

同氏は2023年以降も弱気継続し、予想を外し続け zerohedge にもイジられている。

 

しかし、2023年7月に誤りを認めた矢先に市場は弱気に転じるという皮肉な展開も。

米国株の悲観論「間違っていた」-モルガンSのウィルソン氏が認める - Bloomberg

 

S&P 500 (^GSPC) 

 

「財政刺激策によるものであれ、超低金利が長期間続いたことによるものであれ

  市場にはまだ大量の資金が流通している」

「ゲームストップなどはその兆しだろう」

現在の主な脅威は過度な悲観論よりもむしろ、ヘッジファンドをはじめとする全ての

投資家が強気過ぎて、市場が高揚感の重みで崩壊する危険性がある

同じ銘柄への集中が進み、投資家のポジショニングは高水準が続き、何か問題が

起きれば、その結果はすぐに出る

米国の貯蓄がいかに枯渇しているかという議論が沸き起こる一方で、裕福な投資家など

の間では財布のひもは緩みっぱなしだ。

リスク選好の持続性に絡むセオリーでは、いわゆる「FRBプット」があまりにも

長い間、市場に存在し、FRBが市場の救世主として準備万端であるかのように

行動すると人々は条件付けられたままのように見える

FRBが利上げを開始する直前の22年1月以来、最も株式配分が高いことが明らかになった。

10人中8人が今年7-12月(下期)に利下げがあり、リセッション(景気後退)はない

と予想している

 

4月の調整を以って、今年は Sell in May は無いと主張する人もいる。

来週以降の相場の更なる上昇を期待すべきだろうか。

指数は見限り、皆でお手々繋いでNVDAを買うべきか。