英語で言うとスタグフレーション

 

 

週の振り返り

Nasdaq100は順調に200MAに到達、更に上値抵抗ラインも突破する勢い。

 

Nasdaq 100 Jun 24 (NQ=F) *四時間足

 

しかし疑似Nasdaqの日経日平均は200MAで跳ね返され、方向感定まらず。

 

Nikkei/Yen Futures,Jun-2024 (NIY=F) *四時間足

 

金曜23:00発表のミシガン大調査はインフレ期待、景況感ともに悪化。

 スタグフレーション懸念の声も。

 

しかし所詮は後追いでコロコロ変わる指標に過ぎない為か、市場への影響は軽微。

 

目先の材料としては

 

SMCIに続きARMの決算も低調だった。

Nvidiaの売上見通しまで弱ければ、週足30MAまでの引き戻しとなり得る。

 

NVIDIA Corporation (NVDA) *週足

 

AI関連銘柄に早くから投資をしていた有名投機家のドラッケンミラー氏も持ち高を大幅

に削減。

 

「ちょっと休憩が必要です。私たちは大変な勢いで上昇してきました。

私たちが認識していたことの多くが、今では市場でも認識されるようになりました」

とドラッケンミラー氏は語った。

 

スタグフレーションの足音

中小企業支払い価格指数の先行性よりインフレ再燃の兆候有り。

 

そんな中、NFIB中小企業景況感調査は11年ぶりの低水準

https://realinvestmentadvice.com/wp-content/uploads/2024/04/NFIB-Small-Business-Survey.png

 

設備投資を計画している事業主の割合は、パンデミックによるシャットダウン以来の最低レベルに低下

https://realinvestmentadvice.com/wp-content/uploads/2024/04/image-34.png

設備投資が減少している場合は、雇用と販売からの経済警告が予想されます。

 

  • 実質可処分所得パンデミック前の最低水準を下回る
  • 超過貯蓄は枯渇
  • クレジットカードの債務残高はパンデミック前の傾向を上回る
  • 株価は堅調だがその恩恵を受けているのは人口の上位10%

Economic Headwinds Are Starting To Gust - RIA

 

最近、底打ちが期待されていたISM製造業景況感指数だが、10年物国債金利との間に

興味深い相関が示されている。

10年物国債金利を上下逆にして14ヶ月ずらしたものと、製造業景況感指数のチャート

を見ると、ここからまた下振れする兆候が見られる。

History is About to Repeat. - YouTube

 

リベンジ消費(旅行)もピークを打ったか。

先週、Booking Holdings は予想を下回るガイダンスを発表し、Expedia Group は

期待外れの結果を報告しました。

また、マクドナルド、スターバックス、タイソン・フーズは最近、決算説明会で

バイデノミクスの破綻により経済が高インフレに悩まされる中、低所得者層に

逆風が吹くと警告しています。

 

スターバックスは決算後の急落で長期トレンドラインだった月足100MAを割る。

 

Starbucks Corporation (SBUX) *月足

 

過去の例だと、小売売上の伸びが止まって2~3年ほどすると景気後退に陥る。

 

 

 

JOLTsは失業率上昇の予兆を示す。

以下のチャートは離職率(上下逆)と失業率との相関。

https://realinvestmentadvice.com/wp-content/uploads/2024/05/quits-rate.png

Starbucks Earnings Warn Of Belt Tightening - RIA

 

労働市場が弱いと離職率は低くなる傾向があります。

前回、離職率が現在の水準にあったとき、失業率は4.5%から5%の間でした。