アグレッシブよろしく
予見通り上昇は一服はしましたが、VIXも低位で下落幅も限定的、再度上昇トレンド転換
を匂わせる様相も見られましたが、例のアレにやられてここ数日分の上昇を吐き出して
週を終える流れに。
例年鬼門とされる9月、特にSQ明けの月後半のパフォーマンスが悪いことがここ数年
見られる傾向なので、性急に押し目買いは狙わない方が無難でしょう。
チャート的にも徐々に高値を切り下げて来ているので強い値動きではありません。
次は前回の安値を維持出来るかどうか。
来月からよろしく
それに加えて注視しているのが今月の月足がどの水準で確定するかですが、5MAを
下に切ると来月以降も弱含みが懸念されます。少なくとも前回高値超えを狙うのは
しばらくお預けになるでしょう。
現在位置は5MAのちょい上辺りなので余り余裕はありません。
stochasticsもDead Crossし始めたようにも見えます。
S&P500 月足
親御さんによろしく
株式益利回りはドットコムバブル以来の低水準、高金利に加え量的引締め、個人消費は
コロナ給付金も枯渇しクレジット債務残高も過去最高で利益警告を出す企業も散見され
ている現況下、すわ暴落と煽る気はありませんが、一時見られたAIフィーバーも下火に
なりつつあり、安穏と上昇を期待出来る材料は殆ど見当たりません。
「過去数年のPER平均と比べて今はさほど割高でない」といったような意見も囁かれ
ますが、金利が過去15年来最高水準なのに、低金利だったここ数年の平均と比べること
が適切なのでしょうか。
Treasury Yield 10 Years (^TNX)
そもそもPER計算の元となるEPS自体も緩和&給付金&在宅ワークでの需要の先食いで
成長軌道から相当上振れしているのですが、その分の揺り戻しが来たらどうなるでしょ
うか。2022年の下落時は円安に下支えされましたが、今後はどうでしょうか。
臆病な私は、今年の株高に乗じて積立NISAすら全売却しましたが、ブコメを見ていると
「NISA枠が余っているなら、来年の新NISA開始まで待たずに使った方が間違いなく
得」などといった早まった意見が見られます。「得」の定義が「税金を払わないこと」
であるならともかく、投資に絶対はないという基本すら見失っているようでは長期投資
家としての資質すら疑われます。
大きく儲けるアイデアを出すのは難しいですが、それに比べれば大きな損を回避する
ことはさほど難しくありません。