謎の半導体投資家の謎

 

👞✨

今や米国株投資家なら誰でも知っているNvidia

余りに手垢が付き過ぎて、手垢の重みで上がれなくなっているようなので、少し引いた

視点から観察してみようと思います。

 

株価チャートだけ見るといかにもバブルのように見えます。

実際、ドッコムバブル期のCiscoのチャートに準えて「これから暴落が来る」と脅すよう

な論調も散見されます。

 

They Said It Looks “Similar” - YouTube

 

確かに値動きだけ見ればよく似ているのですが、PERで見ると

 

 

当時のCiscoは利益の500倍近い株価でしたが、今のNvidiaは30倍そこそこです。

これを以て、「全くバブルではない」「AIブームは始まったばかり」「AI用チップ開発

Nvidiaの独擅場」と強気なのが fair-weather fan の主張 ですが、そんな泡沫投資家で

も分かるような情報に市場価値は絶無で、その程度のことは皆織り込み尽くした上での

今の株価だということです。

Nvidiaの業績が伸び続けることと、今の株価で投資した人が報われることはイコールでは

ありません。

 

 

投機的な銘柄は投機家目線で見た方がいくらか役に立つかもしれません。

対数チャートにトレンドラインを引くと下図のようになるそうです。

 

 

ほぼ天井と言って良い水準です。

しかし、2018年から2019年のように、天井水準に張り付いたまま上昇を続ける可能性も

あります。

ちなみにこの時、2018年1月の高値から2019年10月の高値まで、約18%ほど上昇しました。

 

下図はNvidiaの対数チャート(週足)に200MAとStochasticsを表示したものです。

 

 

概ね200MAをトレンドラインに推移しているようです。

2018年10月から12月までのドローダウンは約58%でした。

2021年11月から、2022年10月までのドローダウンは約69%でした。

 

これに倣うならば、今後起きるドローダウンも50%超である可能性が高いですが、20%

程度のアップサイドを期待して、50%以上のダウンサイドを喰らうリスクを負うことは

リスクリワード比で考えて、優位性があると言えるでしょうか。

 

上の仮説は飽くまで過去のチャートから見た単純化した想定ですが、需給面から見ても

Nvidiaの短期的な買い需要は高いようです。

即ち売られる時も短期的に資金が抜けやすいということです。

 

youtu.be

 

 

1番右側の ヘッジファンドが半年間の間にどれぐらい ポジション拡大したか。

エキセントリックに 短期間に一気に拡大してれば、それは一気に売るっていう

可能性があります。

 

Nvidiaの過去半年間のヘッジファンド保有株数の増減率は、ダントツの69.8%です。

値惚れ買いは個人投資家だけのお株では無いようですが、銘柄に惚れるのは個人投資家

に軍配が上がるようです*1

 

SOXやSOXLなんかを触ってる人たちも同様です。

 

 

 

 

*1:「すぐ助かります」とはどれぐらいでしょうか。2年ぐらい?