私が相場の過熱感を測る基準として用いている長期の平均線「Average 6.65」
について一応説明を。
算出法
S&P 500 (^GSPC)の1932年1月1日の終値「8.22」を始点に毎週「1.001239」を乗じる
一年を52週として考え、52乗すると1.0665(≒年間6.65%成長)になる数値が
「1.001239」だからである
なぜ年間6.65%成長か
期間 | 幾何平均 |
1932-2022 | 7.00% |
1932-2020 | 6.98% |
1932-2018 | 6.99% |
1932-2016 | 6.78% |
1932-2014 | 6.84% |
1932-2012 | 6.59% |
1932-2010 | 6.45% |
1932-2008 | 6.57% |
1932-2006 | 7.04% |
1932-2004 | 6.97% |
1932-2002 | 6.73% |
1932-2000 | 7.71% |
1932-1998 | 7.52% |
1932-1996 | 7.11% |
1932-1994 | 6.62% |
1932-1992 | 6.64% |
1932-1990 | 6.32% |
1932-1988 | 6.38% |
1932-1986 | 6.37% |
1932-1984 | 5.86% |
1932-1982 | 5.76% |
1932-1980 | 5.79% |
1932-1978 | 5.35% |
1932-1976 | 5.70% |
1932-1974 | 5.18% |
1932-1972 | 6.67% |
1932-1970 | 6.14% |
1932-1968 | 7.17% |
1932-1966 | 6.76% |
1932-1964 | 7.35% |
1932-1962 | 6.76% |
1932-1960 | 6.81% |
1932-1958 | 7.12% |
1932-1956 | 7.24% |
1932-1954 | 6.46% |
1932-1952 | 5.66% |
1932-1950 | 4.71% |
中央値 | 6.67% |
1932年を始点として、2年ごとに年間リターンの幾何平均を求めると、概ね上の
ようになる。平均値だともう少し低いが、理屈っぽい話はほとんど後付けで
なんとなくそれっぽかったというだけ。
採用した一番の理由は S&P500のチャートとの絡みがセクシーだったから。
矢印をつけたあたりとか、「平均線が意識されてるな~」って感じの値動きで
チャーティスト的にグッと来るんですよね。
リーマンショックの頃、トレンドラインを下に切った辺りで急落が起きてて
「やっぱりね」という感じ。
ドットコムバブルやコロナショックの底と重なってるのも曰くありげで良い。
この線の正しさを追求するより、これを用いて投資に生かせるアイデアが生まれれば
いいかなぐらいの軽いノリで利用していきます。
天底を当てたりは出来ないけど、高値掴みリスクなんかを排除するのには役に立つ
かなと。
始点と乗数が決まっているため、10年後や100年後の水準を予め算出することも
出来ます(その数値が頼りになるかどうかはまた別の話)。